長生きと不死
文明の始まりより、人々は執拗に不老不死への道を探求してきた。 聖書によれば、ある者は何百年も生き、969歳、果ては1000歳という記述がある。『アセンション』の著者、スーザン・シャムスキーは、中国人のリー・チン・ユン師は少なくとも250歳まで生きたと書いている。 ユン師は、500歳のタオイストに出会い、古代から伝わる長寿の方法を習ったとあり、バ・クア(八卦掌)という運動がその秘訣だと答えている。私はこの方法をよく知っている。 私のカンフーの恩師がスタジオで毎日これを練習していたからだ。その恩師は、何年たっても外見が変わらず、チャイナタウンを快活に闊歩していた。となれば、その話もまんざら嘘ではないと思う。
ユン師は又、山中で、薬草採取をする男に出会ったとも言っている。この男はとても早足で歩き、精悍で、ゴジの実を集めていたそうだ。 ユン師は先人に習い従って、長寿を成し遂げたのだ。 ニューヨークタイムズ紙が1933年5月6日に“驚異的な250歳の男”の死亡記事を掲載している。
日本人は健康的で長生きだと知られている。 オメガ3脂肪酸が豊富な海産物をよく食べるから、という意見がある。また、たんぱく質、ヨウ素、カリウムの源である海藻を常に食べているから、という意見もある。 これにはまた、エストロゲンを抑え、PMS(月経前諸症状)を和らげるという研究もある。あるいは、カラオケを歌いまくって、心臓血管作用を高め、ストレス解放をしているから、という者までいる。
それぞれの国において、異なった長生きの秘訣があるように思う。昔の人たちは、活発に動き回り、新鮮な質の高いオーガニックの食べ物を食べていた。
今日では、水、大気、海、食源の汚染のため、長生きをすることは難しくなった。 しかし、ある程度までは可能だと私は思う。 大切なことは、教育と意識を高く持つこと、体を動かすこと、努力することだ。 私は長年、高齢者対象の仕事をし、100歳以上のお年寄りにインタビューを行い、ホリステック医療を学び、長寿を成し遂げるための自分のレシピを作り上げた。
1 まず栄養摂取が肝心。 オーガニック野菜中心の食生活がベスト。 自分のアポE遺伝子に適合する食物を食べること。(The Perfect Gene Diet 遺伝子適合の食生活、パメラ・マクドナルド著、参考) ビーガンとローフードは多くの人に役立つはず。高熱処理をすると食べ物の生体エネルギーが破壊されてしまいます。 生体エネルギーそのままの食物を食べるように努める。 水をたくさん飲んで、水分補給を心がける。 体が必要とする分だけのサプリをとること。
2 運動をすること。 ダンス、バ・クア、太極拳、気功、水泳、速歩など。
3 医者に行き、年一度の健康診断を受けること。 医者と健康管理に関して、良いコミュニケーションを取っておくこと。
4 物事に対して、楽観的な考えを持つこと。 あるものに感謝をして、批判をしないこと。
5 情熱を持って生きること。
6 許すように生きること。
7 楽しいと思うことをすること。
8 深刻にならず、笑っていること。
9 瞑想すること。
10 静寂の祈り(ニーバーの祈り)を自分流に取り入れること。
11 食物繊維を摂取すること。 便通を良くし、腸内フローラを整えること。
12 体内デトックスを常に心がけること。
ノニジュース、ゴジの実、ウィートグラス、スピルナなどのスーパーフードを信奉する人たちがいる。 一方で、食べ物や大気中に含まれる放射性物質を除去するためにサプリを取る人たちもいる。 フレッド・ベル医師は首烏汁(Shou Wu Chih)が血液を浄化し、我々の体から放射性物質を除去し、エネルギーを補充し、肝臓を浄化すると述べている。 しかし、逆に悪い影響を体に与えないかという研究もなされている。 例えばゴジの実を過剰に取れば、腹痛を起こす可能性がある。 スピルナは肝臓に悪影響を与えると報告されている。 結局は、何を摂取するかに関しては、医師と相談しなければならないのだ。
ブライアン・ペスキン(BSEE-MIT, 最先端のオメガ3必須脂肪酸、PEO”parent essential oils”の研究者)とロバート・ローエン医師(代替医療の父と異名をとる)は癌、糖尿病、心臓血管病治療へのPEOの効果を激賛している。
ブライアンの科学研究は時間をかけて証明されている。PEO Solutions という著書の中で、フィッシュオイル摂取の誤謬を指摘し、細胞レベルにおけるPEOの役割について長い説明をしている。この本は医者向けに書かれたものではあるが、誰にも理解できる内容である。
ローエン医師はローフードベジタリアン食の強固な支持者だ。慢性もしくは変性疾患の原因は3つだと主張する。 間違った食生活、毒素、そしてストレス。 「これこそ自然の法則だよ。」
私はこういう科学者や医者の言うことに注目する価値はあると思う。 しかし、長生きすることよりは、価値ある人生を送る方が重要だと思う。 日々の暮らしをよくして、学ぶべきことを学んで、生きる技術を磨いていくことの方が大事だ。 貪って、怒って、憎んで300年生きるより、65年間幸せに生きるほうがいいじゃないか。
何年生きるかじゃなくて、どのように生きるか、究極の不死にどのように備えていくかが
Love and blessings,
Blake Sinclair and translation by Keiko Czetli